気密測定とは?

気密測定費用について

当社では大まかに4つのプランを用意しております。

  1. 中間時・最終時気密測定のセットプラン:66,000円(税込み)
  2. 中間気密測定のみのプラン:33,000円(税込み)
  3. 最終気密測定のみのプラン:33,000円(税込み)
  4. 引き渡し後の気密測定:15,000円(税込み)

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気密測定で分かること

住宅全体の隙間サイズが計測出来ます。

気密測定は、大型の扇風機のような測定器で室内の空気を1箇所から外に押し出し、住宅の隙間を数値化します。その結果、住宅全体の隙間面積を正確に把握することができます。壁や床、天井など、室内と室外に分け隔てている部分で合計してどのくらいのサイズの隙間があるかが分かるので、住宅の建築の精度が高ければ高いほど、隙間は小さくなっていきます。逆に、同じ完成精度であっても、住宅が大きくなればなるほど、隙間サイズは大きくなる傾向にあります。

B5ノートサイズの隙間 468㎠

住宅の隙間の総面積としては、少し大きめのサイズです。もう少し施工精度を上げたいところです。

ハガキサイズの隙間 148㎠

住宅のサイズにもよりますが、気密性が高く、施工精度が高い状態です。気密測定をするからには、このくらいの隙間サイズを目指していきたいところです。

テニスボールサイズの隙間 約33㎠

非常に隙間が少ない住宅です。このくらいになると、気密部材をしっかりと使って建築したり、大工さんや関連業者さんがとても丁寧に隙間を埋めてくれる施工を行っています。

C値とは?

隙間サイズだけでは、住宅サイズによって性能を比較することができませんから、住宅全体の隙間サイズを、気密測定用の床面積で割ってあげることで、住宅の大小の関わらず、気密性が良いか悪いかという判断ができるようにした数値がC値です。単位は㎠/㎡(平方センチ/平方メートル)となります。

B5サイズの隙間 (住宅の面積が30坪・99㎡の場合)

468÷99=4.72 C値4.7

ハガキサイズの隙間 (住宅の面積が30坪・99㎡の場合)

148÷99=1.49 C値1.5

テニスボールサイズの隙間 (住宅の面積が30坪・99㎡の場合)

33÷99=0.33 C値0.3

住宅のサイズや計測方法を統一することにより、隙間サイズや施工精度を比較しやすくしています。

C値の目安は?

日本には法的にC値の基準になる指標はありませんが、1.0㎠/㎡以下が当社の推奨数値の目安となります。例えば100㎡(30坪程度)の住宅の場合は、住宅全体で100㎠ほどの面積の隙間があることになります。10cm角の四角形程度ですので、通常の木造住宅ならば十分に達成可能な数値であり、建築コストを大きくあげる必要もありません。

しかし、ロックウールやグラスウールなどを使った、従来からある工法で建築された場合は、隙間が大きすぎて中間測定でも計測できない場合があります当社の気密測定器具Dolphin2では、C値が0.1~7.0程度までは計測可能ですが、この範囲を超えると測定不能となりますので、工法については事前にしっかりとヒアリングさせていただきます。

隙間特性値とは?

機械を使って測定した住宅の隙間は、大きなサイズの隙間があるのか?それとも、小さな隙間が無数にあるのか?で対処方法が全く変わってきます。この隙間の特性を1.0〜2.0の数値で表すのが、隙間特性値です。2.0に近くなる程、大きな穴が空いている可能性が高いため、参考程度に数値を見てみてください。

隙間大=隙間特性2.0に近づく

吹き付けウレタンだからといって必ず隙間がゼロになるわけではありません。屋根や壁に向かって吹き付ける吹き付け断熱はとても難しく、柱の裏側などに隙間が隠れている場合があります。こういった大きな隙間は、中間測定するときの隙間特性値となって数値化されます。

気密測定のメリット

エネルギーロスが少ない快適な家になる

せっかく室内を暖房や冷房していても、隙間風があったら効果は減少してしまいます。隙間を減らすことは、室外からの温度変化を受けづらく、冷暖房機器の光熱費を減らし、快適な生活を送っても、エネルギーロスが少ない家になります。

計画的な換気が出来る

住宅の隙間が少ないということは、換気システムが計画通りに機能します。新鮮な空気を住宅に取り込み、換気経路を通って排気される、当たり前のことですが、実は気密測定を行なっていない家では出来ていない家もあります。健康的な生活を送るためにも、住宅の隙間は少ない方が良いです。

壁内結露が少なく、長持ちする家になる

建物の隙間があると、空気中の湿気を多く含んだ空気も出入りしますが、温度差で壁内で結露をしてしまう場合があります。結露してしまうと住宅の寿命を大きく縮めてしまうことになりますので、断熱層を隙間なく施工することが必要になります。中間時に気密測定を行うことで、断熱材の隙間も発見して、未然に気密テープで塞ぐ施工を行うことができます。

気密測定のデメリット

住宅価格が上がる

気密測定というオプションがあれば分かりやすいですが、費用面は確実に上がります。ただし、すでに必要経費であるという認識であれば問題ありません。オプションとして高額な費用を請求する工務店は、普段はあまり気密に対し意識しない証拠ですので、気をつけてください。

気密測定技能者が普及していない地域がある

気密測定は寒い地域ではすでに当たり前のように実施されており、逆に温暖な地域ほど気密測定しないことが多いようです。

気密測定従事事業者も、北海道から東北にかけて非常に多くの事業者があり、温暖な地では事業者も少ないので依頼が難しい場合もあります。

超・高気密住宅を狙うと工務店が限られる

また、エアコン設置や太陽光・蓄電池などでの外壁を貫通される工事を伴うリフォームなどで、知識のない業者さんが工事することで、隙間が大きくあいてしまうこともあります。